FtMの自分が考える「男」「女」というもの

はじめに

最近ではよく聞くようになった「トランスジェンダー」という言葉。

当事者であれば自分の性別に違和感を覚えた時、まず初めに調べる言葉がこの

「トランスジェンダー」もしくは「性同一性障害(GID)」

かと思います。

この二つは同じような意味を持つようでいて、その内容は違うということ。

これは僕もWikiなんかで調べて初めて分かった事でした(笑)

ざっくりではありますが、自分なりに理解できた両者の違いがこちら。

 

◆トランスジェンダー

  • 「性自認(心)」と「身体的性(体)」の不一致はあるが、心と体の性を一致させる手術は望まない。
  • 多様な性自認がある。(両方の性別を持つ、または性別が無いなど)
  • 身体的な性別と性同一性が異なる人に対する幅広い表現としてトランスジェンダーという言葉がある
  • 当事者の「これは精神疾患ではない」という気持ちから生み出された言葉

 

◆性同一性障害(GID)

  • 「性自認(心)」と「身体的性(体)」の不一致
  • 自己意識に一致する性別を強く求め、自らの身体的性別を意識近づけるべく医療を望む
  • 出生時の性と心の性に常に強い違和感を感じている
  • 医学的な診断名

 

 

トランスジェンダーは、はっきりとした答えがない場合が多く

他人から身体的特徴でどう見られるかより自分がどうあるか、

また

性同一性障害は、答えがはっきりしていてその違和感に苦しみ治療を望む。

この点が両者の大きな違いのようですね。

 

 

僕が性別に違和感を覚えたのは幼稚園の頃。

その時代はまだここまでの情報社会ではなかったために、

「性同一性障害」という言葉さえも聞かないものでした。

ただ訳のわからない違和感、男女というカテゴリーを不思議に思い

なぜ自分は「男」という扱いを受けないのかという疑問の中を生きていました。

(この話の続きはまた次にするとして・・・)

 

 

今はありとあらゆる情報があり、当事者がこういう形で自分の事を発信する場所が増えたので

自分を探すヒントがそこら中に溢れています。

知識も豊富に転がっています。

それと同時に沢山の解釈、調べれば調べるほど

よく分からなくなるなんてことも。

 

書かれている事が全て自分に当てはまっているような気持になることもあるでしょう。

何かに当てはまると、それが正解かの様に思え

本当の自分というものを手にした安心感を得たりします。

一番避けなくてはならないのが、

誰かの言葉により真実の自分と違う自分を作り上げてしまう事の様に感じます。

 

体の性と心の性が違うという事。

それはとても複雑で繊細な事です。

 

体の特徴を性別とするのか、心の持っている性別を重視するのか。

僕は体の特徴に性別を合わせようとしてきましたが

最終的には

心の性別に従って生きることを決めました。

なので自分の事を男であり、FtMだと認識しています。

 

FtMである僕の思う男、女とは

体の特徴、この世界、生物的な役割、社会的な役割で決められるのもではなく

心で理由もなく感じ、そして持っているものだと思います。

 

心と体の性別が一致しているというのが当たり前の世界から、

一致しない者もいるというのが、

この世界に認識されるようになってきたのはとても嬉しい事ですね。

 

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